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当社が開発した “MoGRAA® ディスカバリーエンジン” は、GPCRに対する医療用機能性抗体の開発を可能にする最先端技術です。現在、当社ではこのテクノロジーを活用し、抗体医薬の開発を目的としたリード抗体の開発を進めています。

GPCRに対する抗体

GPCR(Gタンパク質共役型受容体)は様々な疾患との関連性が示されており、医薬品を開発する上で重要な標的分子群の1つです。

GPCRを標的とした医療用機能性抗体を作製すれば、GPCRを通じた疾患に関する情報伝達を、直接的に制御できる可能性があり、非常に有用な抗体医薬の開発につなげられる可能性があります。

医薬品の開発の過程で、今までにもGPCRに対する抗体作製は世界中で試みられてきました。しかしながら、GPCRは細胞での発現量が少ないことや、膜外に露出した部分が少ない構造を持つことからモノクローナル抗体作製は難易度が高く、その中でも情報伝達を直接制御できるような機能性モノクローナル抗体の作製は特に困難とされています。

MoGRAA® ディスカバリーエンジン

こうした中、当社は様々な技術要素を組み合わせることで、GPCRを標的とした抗体の研究開発に最適化されたプラットフォーム、“MoGRAA® ディスカバリーエンジン”を開発しました。MoGRAA®とは、Modification of G-protein coupled Receptor Activation with monoclonal Antibodyを意味する略語です。これは当社が提唱する新しい抗体医薬品のコンセプトである、『モノクローナル抗体によりGPCRの機能を調節する』ということを表しています。

MoGRAA® ディスカバリーエンジンにより、GPCRの細胞外部位を認識して結合する抗体を取得すること、さらにその中から優れた抗体医薬品の開発に適した、機能性モノクローナル抗体を見出すことが可能になります。

MoGRAA®ディスカバリーエンジンの特徴

GPCRを標的とした場合は特に、抗体を作製する際の抗原が重要になります。MoGRAA®では特殊なGPCR発現ベクターシステムを用いることで、標的GPCRに対する選択性が高く、高親和性の医療用リード抗体を取得することができるようになりました。

また作製した大量のモノクローナル抗体の中から、有用な機能性抗体を選び出すスクリーニング系も重要です。MoGRAA®ではスクリーニングの高速化のためにハイスループットフローサイトメトリーシステムを導入しています。また、期待されるアゴニスト、アンタゴニストなどの機能を持つモノクローナル抗体を選出するために、様々なGPCRの細胞内シグナル経路の機能を評価する最先端のアッセイプラットフォームを導入し、効率的な機能解析を行っています。