- COPD (肺気腫)関連治療、診断薬開発
美しく健やかに老いることは、多くの人々の共通の願いといえます。
また、超高齢化社会を迎え、医療行政側からも、健康寿命を如何に延長させるかは重要な課題となっています。 加齢に伴う様々な生理現象としては、免疫機能や代謝機能の低下、記憶力の低下が知られおり、そうした生理機能の低下を押させる様々な取り組みがなされ、健康寿命の延長に貢献してきました。
本開発プロジェクトでは、上記現象に加えて、加齢に伴う生体組織の“弾性力の低下”に着目しました。 組織における弾性力とは、外圧に対する組織の復原性を維持するものです。肺や動脈あるいは肌といった組織は、常に収縮拡張を繰り返しながら弾性力によって組織の構造を維持することを可能にしています。ところが、タバコによる肺気腫(COPD*1)や高血圧、動脈硬化による動脈瘤などの病的状態では弾性力が低下することがこれまでの研究で解明されています。
私たちは、新たな弾性線維形成機構に着目し、COPDや動脈瘤といった臨床課題に対し画期的ソリューションとなりうる予防、診断、治療薬シーズの開発をしております。
*1)COPD
タバコと加齢を主因とする肺疾患であり、日本国内でCOPDの患者数は、現時点で530万人存在するといわれています。潜在的予備軍は、数千万人(喫煙率と一致する)と考えられる。先進国における患者数は、人口あたり数%前後と想定されており、対象となりうる患者数は今後、現在問題となっている生活習慣病(糖尿病)と匹敵すると考えられています。早期に診断し薬物や禁煙指導などの治療介入を行えば重症化が防げると期待されているものの、現状では適切な早期診断法の確立には至っておりません。
- 内在性抗炎症作用の基づく創薬
炎症とは、呼吸器疾患や循環器疾患の病気の基本となる生体現象です。
炎症反応は重要な生体防御機構であり、必ずしも完全に抑制することが様々な疾患のソリューションではないと考えております。また人々の身体には、炎症反応を効率よく沈静化させる仕組み(内在性抗炎症機能)が本来備わっております。
私たちは、こうした内在性抗炎症機能の分子機構を明らかにし、臨床上有用なシーズを開発しております。超高齢化社会の生活者様の体質により優しい治療法のソリューションになると期待しております。
- 抗体を用いたさまざまな創薬アプリケーション開発
近年、創薬力をたかめる技術的ソリューションとして抗体が確固たる地位を築いております。弊社技術者の長年の経験と創薬力向上の観点から、機能性抗体の開発や抗体を用いた創薬研究アプリケーションの開発を行っております。